手軽にできる副業として注目を集めているコインランドリー。開業する人も大勢いるのですが、事業として成功できた人は一部だけという厳しい現実もあります。しかし失敗には失敗の理由があります。コインランドリーの場合では、多くが立地に関する問題で明暗が分かれやすいのです。失敗しないコインランドリー開業のため、注意すべき立地条件についてまとめてみましたので参考にしてください。
地方なら駐車場スペースを確保しておく
地方でコインランドリーを開業しようとした場合、まず立地で考えるべきなのが駐車場のスペースです。都会ほど駅やバスといった交通インフラが整っていないため、ターゲットは車で来てくれ人たちになります。
コインランドリーには洗濯機、乾燥機がありますが、洗濯機の場合最低でも30分、乾燥機では10分区切りで使用するのが一般的です。そのため、短くとも40分は滞在することになります。40分停車しておくとなると駐車場がある方が利用者としては利用しやすくなります。
この立地条件にあてはあるのが、コンビニ跡地が的です。コンビニの出店も人通りと車の出入りをリサーチして開業しています。そこにコインランドリーを開けるのであれば、苦労なく集客に期待できますし前の建物を利用するだけで建築費も節約させることが可能です。
駐車場シェアリングサービス「スマートパーキング」を運営する株式会社シードは、3大都市圏の20〜60代、週に1回以上自動車を運転する男女656名を対象に行った駐車場に関するアンケートを実施。駐車場が見つからなかった場合、「目的に行くことを諦めた」と答えた女性は262人中約75人となっています。[注1]それだけ、駐車場がないために集客を逃す可能性があるということです。
[注1]株式会社シード3大都市圏 20〜60 代の男女 656 人への駐車場に関するアンケート調査結果(男女比較編)
https://seed.nagoya/materials/research1_20160324.pdf
ロードサイドの大型スーパーに近くに出店する
地方のロードサイドにある大型スーパーに隣接する土地に出店するとよいでしょう。スーパーの隣に開店すれば、買い物のついでに洗濯に来てくれますし、家に洗濯機がある主婦でもカフェなどで一息するついでにコインランドリーで洗濯をするという利用も考えられます。
都市部なら単身世帯が多い地域に出店する
昨今では、主婦の方もコインランドリーを利用するケースが増えていますが、いまだに根強い利用者層は単身世帯です。
都市部であれば、学生街のように単身世帯が多い地域に出店することで顧客が確保できます。
また、単身世帯が多い地域のなかでも、理想は駅の近くに出店することです。駅の近くであれば駐車場を用意する必要もありませんし、利便性も確保できます。
駅の近くであれば宣伝にもなる
駅の近くに出店することで、宣伝効果も見込めます。これは地方における国道沿いでの開店にもいえることです。
いくら人口が密集している地域に出店しても、路地を一本入らないとわからない場所にあっては、一向に認知してもらえません。
人目につく場所に設置することで認知してもらえて、次の利用につながるのです。
出店先を考えるにはターゲットを明確にしておく
出店先を考える際は、ターゲットを明確にしておく必要があります。ファミリー向けなのか、それとも単身世帯向けなのかといった具合です。
単身世帯向けであれば大型の洗濯機、乾燥機を設置する必要はないかもしれませんが、ファミリー向けであれば、洗濯する量が多くなるので、大型の設備を設置する必要が出てきます。また、それに伴って店舗のスペース確保も行わなければなりません。
仮に女性向けのコインランドリーに使用とした場合は、店内に清潔感をもたせたり、お子さん連れの女性向けに子供向けスペースを作ったりといった工夫をこらすことで新たな利用者獲得に繋げられます。
【まとめ】
・無人営業できるからこそ立地条件は重要
コインランドリーは無人営業できるため会社員をはじめとした人の副業に向いています。ですが、有人であれば接客でカバーできていた面も、無人ではカバーしきれません。また、利用者からの意見もダイレクトには届きづらいといえます。そのため、コインランドリーを出店する際は、とにかく立地条件にこだわる必要があります。
まずが、出店先を十分リサーチをした上で開業することが肝心です。
【参考URL】
https://mammaciao.com/support/2208
https://gentosha-go.com/articles/-/2434
https://laundream.com/blog/897/