2019年01月17日
不労所得を得る方法として最も一般的なのがアパートやマンションを経営する不動産投資ですが、初期費用に多額のお金がかかるため、初心者は安易に手を出せないのが実状です。そこで近年注目を集めているのがコインランドリー経営。
アパートやマンション経営に比べると初期費用が少ないことや、ランニングコストを抑えられることから高利回りが狙えるため、サラリーマンが副業として始めるケースも増えてきています。
コインランドリー経営の利回りは規模、物件（賃貸か所有か）によって異なりますが、業界平均では10～20%が相場のようです。アパートやマンション経営の場合、不動産利回りの相場は4～6%程度なので、かなりの高利回りであることが伺えます。
その理由は大きく分けて2つあり、1つ目は新築アパートやマンションに比べて初期費用が少ないこと。投資額が少なければそのぶん利回りも良くなり、早期回収が可能となります。
2つ目はランニングコストがあまりかからないこと。店舗は無人経営ですし、主な出費は光熱費の支払いや洗剤・柔軟剤の購入費くらいなので、大きな支出とはなりません。
さらに不動産経営の場合、家賃滞納リスクに悩まされる可能性がありますが、コインランドリー経営は利用者がその都度料金を支払って利用するものなので滞納リスクはゼロ。集客さえすれば利益を得られるのもコインランドリー経営ならではの魅力となっています。
少子高齢化により不動産の需要が年々下がってきている一方、コインランドリーの需要はここ数年、右肩上がりに増加しています。その背景には女性の社会進出による家事の困難、設備性性能向上による利便性の高さが挙げられます。
かつての日本は専業主婦の割合が高かったため、コインランドリーを利用するのはもっぱら独身の方ばかりでした。しかし今は女性の社会進出が一般的となり、共働き世帯も増加。その結果、家事に時間を裂くことが難しくなり、洗濯から乾燥まで自動でやってくれるコインランドリーの利用率アップにつながっています。国も女性の社会進出を推進している今、コインランドリーを利用する家庭はますます増えることが予想されます。
以前のコインランドリーは衣類しか洗濯できませんでしたが、現在は設備の性能が向上し、ふとんや毛布の洗濯にも対応しています。クリーニング店に持ち込むよりも料金が安いことから、家庭用洗濯機では洗えないものを持ち込む人の利用が増え、シニア層などの取り込みにも成功しています。
コインランドリーは無人経営の上、以前は暗くて殺風景な店舗が多かったことから、女性が安心して利用できる環境ではありませんでした。しかし現代は明るい雰囲気の店舗が増え、さらに防犯カメラの設置などセキュリティ面も向上。その結果、女性客も気軽に利用できるようになり、需要率アップの大きな要因となっています。
高利回りかつ需要が高まっているコインランドリーは非常に魅力的な投資法ですが、経営を成功させるためにはいくつか注意しなければならない点があります。
コインランドリー経営はアパート・マンション経営に比べれば初期費用は抑えられるものの、開業資金として最低でも1,000万円以上のお金を用意しなければなりません。高利回りなのでうまくいけば5～7年程度で回収できますが、初期投資はそれなりにかかることを念頭に置いておきましょう。
安定した集客を見込むためには、店舗の立地を慎重に決めることが大切です。不動産投資の場合は駅チカ物件が人気ですが、コインランドリーの場合、大量の洗濯物を持ち込むために自動車を利用したいという人も少なくありません。
ある程度の広さの駐車場を確保すれば少々住宅街から離れていても集客が見込めるので、競合店のいない場所を狙って出店するのもひとつの方法です。
自分で最初からコインランドリー経営を始めようと考えている方も多いと思いますが、立地の選定から機器の導入、固定客の獲得に至るまですべて自力でやるのは至難の業です。
特にノウハウがないと経営を軌道に載せるのは難しいので、初めての方はフラチャイズでコインランドリー経営を始めるのがおすすめ。フランチャイズ加盟店になれば本部が立地の選定から商圏の調査を代行してくれるほか、経営ノウハウも授けてくれるのでスムーズにコインランドリー経営をスタートさせることができるでしょう。
